営業の人手不足への対処——採用・外注・効率化の選び方
営業の人手不足は、商談の絶対量が足りない「量の不足」、業界知見や商談スキルを持つ人材がいない「質の不足」、属人化やツール未整備による「仕組みの非効率」のいずれが原因かを見極めたうえで、量の不足には外注、質の不足には採用、仕組みの非効率には効率化ツールを当てるのが基本の切り分けです。 実際には1つの原因だけで止まっている企業は少なく、多くは複数の要因が絡んでいるため、採用・外注・効率化を組み合わせて解決するのが現実的な進め方になります。
この記事では、営業の人手不足を3つのタイプに分けて考える方法と、採用・外注・効率化それぞれの向き・不向き、そして自社に合った組み合わせ方を発注者目線で解説します。
営業の人手不足は3つのタイプに分けて考える
「営業が足りない」という悩みは、実は原因の異なる3つの状態を一括りにしていることが多いです。対処法を選ぶ前に、どのタイプに当たるかを切り分ける必要があります。
- 量の不足:架電・商談の絶対数が足りない。担当者が足りず、アプローチできる企業数そのものが少ない状態
- 質の不足:業界知見や商談スキルを持つ人材が足りない。人数はいても、商談化率や受注率が上がらない状態
- 仕組みの非効率:リストが古い、入力作業に時間を取られる、スクリプトが属人化しているなど、仕組みの問題で歩留まりが悪い状態
量の不足だけなら人を増やせば解決しますが、仕組みの非効率を抱えたまま人を増やすと、非効率な仕組みごと人数分に拡大してしまい、コストだけが増えて成果が比例しないという失敗につながります。
比較表:採用・外注・効率化
| 観点 | 採用 | 外注(営業代行) | 効率化(ツール・自動化) |
|---|---|---|---|
| 主に解決できる不足 | 質の不足(中長期で自社に知見を残せる) | 量の不足(短期間で架電・商談量を確保できる) | 仕組みの非効率(属人化・歩留まり改善) |
| 立ち上がりまでの期間 | 数ヶ月(採用〜独り立ち) | 最短数日〜数週間 | 導入・運用設計に数週間〜 |
| コストの性質 | 固定費(人件費・採用費) | 変動費(成果報酬型が中心) | 初期導入費+運用工数 |
| 主なリスク | 採用後に活躍しない・離職するリスク | 契約終了時に知見・リストが自社に残りにくい | 導入しても使われずに終わるリスク |
| 向いている状況 | 中長期で自社に営業組織を残したい | すぐに商談量を確保したい・繁閑差が大きい | 既存人員の生産性を上げたい |
この3つは互いに排他的な選択肢ではなく、実務では「量は外注で確保しつつ、質は採用で育てる」といった組み合わせで運用されるケースが多くなります。
採用で対処する場合のポイント
採用は、中長期的に自社に営業力そのものを残したい場合に有効な選択肢です。ただし、採用してすぐに成果が出るわけではない点を見込んでおく必要があります。一般的に、採用から担当者が独り立ちして数字が安定するまでには3〜6ヶ月程度かかり、この立ち上がり期間は架電量も精度も低い状態が続きます。
立ち上げ期間中に商談供給を止めないためには、外注を並走させる設計が実務的です。目的・KPI設計から採用、スクリプト・リスト整備、ツール導入、運用改善までの具体的な手順はインサイドセールスの内製化——立ち上げ手順と外注の使い分けで整理しています。すでに外注を使っていて内製に切り替えるタイミングを見極めたい場合は、営業代行をやめて内製に戻す判断も参考になります。
採用の最大の弱点は、採用市場の状況に成否が左右されることです。適任者の採用に時間がかかる、あるいは採用できても早期離職してしまう場合、人手不足はむしろ長期化します。
外注(営業代行)で対処する場合のポイント
営業代行は、今すぐ商談の量を確保したい場合に即効性のある選択肢です。契約から短期間で架電を開始でき、成果報酬型であれば採用のような固定人件費を増やさずに量を確保できます。当社(クイックセールス)は完全成果報酬型・承認アポ方式・承認アポ1件20,000円〜・初期費用0円・契約縛りなしで、これまでアポ獲得数30,000件以上、支援企業150社以上、継続率90%以上の実績があります。
一方で、正直に言うと外注には弱点もあります。契約終了時に、接触した企業の反応データやトークの改善履歴が自社に残りにくい点です。単価だけで比較すると割高に感じられることもあるため、何にコストが使われているかを事前に確認しておくことをお勧めします。アポ単価の原価構造はアポ単価2万円の内訳で公開しています。業務範囲や料金体系の幅はインサイドセールスの外注——業務範囲と費用でも解説しています。
商材の専門性が極端に高く、初回接点の段階から深い専門知識を要する場合は、外注だけでは立ち上がりに時間がかかることもあります。その場合は採用や自社担当者との役割分担を併用する設計が有効です。
効率化(ツール・自動化)で対処する場合のポイント
効率化は、人数を増やさずに今いる人員の生産性を上げる手段です。古いリストへの架電で歩留まりが落ちている、入力作業に時間が取られて架電時間が確保できないなど、仕組みの非効率が原因であれば、採用や外注より先に効率化ツールの見直しが効くことがあります。リストの鮮度が成果にどれだけ影響するかは営業リストの質——古いリストが成果を壊す仕組みで解説しています。
ただし、効率化はあくまで「今いる人員の歩留まりを上げる」手段であり、架電・商談の絶対数そのものを増やす手段ではありません。量の不足が深刻な場合、ツールを導入しても人数分の作業量が自動的に増えるわけではないため、効果は限定的になります。量の不足と仕組みの非効率を取り違えて効率化だけに投資すると、成果が出ないまま時間が過ぎてしまうことがあります。
自社に合った組み合わせ方
どの対処法を選ぶかは、自社がどのタイプの不足に当たっているかで決まります。
- 量の不足が深刻で、今すぐ商談数を増やしたい → 営業代行を主軸に据える。成果報酬型であれば固定費を増やさずに着手できます
- 中長期的に自社に営業組織を残したい → 採用を進めつつ、立ち上がりまでの3〜6ヶ月は外注を並走させて空白期間を作らない
- 人数はいるが歩留まりが悪い → 先に効率化(リスト・ツール・スクリプトの見直し)に着手し、それでも量が足りなければ外注を追加する
実際には、繁忙期だけ外注でスポット的に量を補い、閑散期は採用した自社人員で対応するといった組み合わせも成立します。内製と外注のコストは、見えやすい人件費や成果報酬額だけでなく、採用費・教育期間・管理工数まで含めて比較しないと正しく判断できません。この比較の考え方はテレアポの内製と外注、コストはどちらが安いかで詳しく分解しています。
向かないケース・注意点
対処法ごとに、向かない状況もはっきりしています。
- 外注が向かないケース:提案内容が高度にカスタマイズされたコンサルティング型の商材で、初回接点から専門知識を要する場合、面談設定だけを外注しても後工程の負荷が減らないことがあります
- 採用が向かないケース:月間の架電必要数が少なく、採用・教育コストをかけても外注の実質単価を上回ってしまう場合は、無理に内製化を急がないほうがよい結果になります
- 効率化ツールだけでは解決しないケース:そもそも架電・商談にあたる人数そのものが足りない場合、ツール導入だけでは量の不足は解消されません
自社の不足がどのタイプかを誤ったまま対処法を選ぶと、コストをかけても成果が比例しないという結果になりやすいため、着手前にこの切り分けを行うことが重要です。
まとめ
- 営業の人手不足は「量の不足」「質の不足」「仕組みの非効率」の3つに分けて原因を見極める
- 量の不足には外注(営業代行)、質の不足には採用、仕組みの非効率には効率化ツールが基本の対応になる
- 採用は中長期的な選択肢だが、立ち上がりまで3〜6ヶ月かかるため外注との並走が実務的
- 対処法は排他的ではなく、多くの企業は複数を組み合わせて運用している
当社(クイックセールス)は完全成果報酬型の営業代行として、承認アポ方式・承認アポ1件20,000円〜・初期費用0円・契約縛りなしで、量の不足に即効性のある商談供給を提供しています。採用の立ち上げ期や繁閑差のある期間の並走にも対応しており、これまでのアポ獲得数は30,000件以上、支援企業150社以上、継続率は90%以上です。
この記事に関するよくある質問
営業の人手不足で、採用より外注(営業代行)を先に検討すべきケースはどんな時ですか?
今すぐ商談の数を増やす必要があるのに、採用・教育にかける時間的余裕がない場合です。採用は決まってから独り立ちするまでに数ヶ月かかるのが一般的で、その間の商談供給の空白を埋める手段がありません。営業代行であれば契約から短期間で架電を開始できるため、量の不足を即効性のある形で埋められます。繁閑差が大きく、固定人件費を増やしたくない場合も外注が向いています。
営業代行とSFA/CRMなどの効率化ツールは、どちらを先に導入すべきですか?
人手そのものが足りないのか、今いる人員の生産性が上がっていないのかで判断します。架電・商談の絶対数が足りない「量の不足」であれば、ツール導入だけでは人数分の作業量は増えないため、外注や採用で量を確保するほうが先です。一方、人数は足りているのにリストが古い・入力作業に時間を取られているなど「仕組みの非効率」が原因であれば、効率化ツールの導入が先に効きます。
営業代行を使いながら採用も進める場合、どのくらいの期間並走させればいいですか?
採用した担当者が独り立ちするまでの目安として、3〜6ヶ月程度は営業代行を並走させておくことをお勧めします。内製の架電量・精度が安定したことを確認してから代行契約の終了を判断すれば、商談供給が途切れる空白期間を作らずに切り替えられます。